展覧会概要
- 会期:2019年11月19日(火)~2020年3月29日(日)
- 会場:森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階)
- テーマ:AI、ロボット、都市、生命――人は明日どう生きるのか
森美術館の展覧会はいつも大盛況。今回のテーマは「未来」。AIやロボット、建築、生命科学まで幅広く紹介され、話題を集めました。
注目作品①|ミハエル・ハンスマイヤー《ムカルナスの変異》
作家プロフィール
- 元・金融業界勤務、MBA取得
- コロンビア大学建築学修士号
- ウィーン美術アカデミー、中国南京・東南大学客員教授
- チューリッヒETHのCAADグループ講師としてアルゴリズム建築を研究
作品の特徴
- モチーフ:イスラム建築の装飾「ムカルナス」
- 手法:コンピューターアルゴリズムによる造形生成
- 制作:1万4千本以上のチューブをロボットアームで切断し組み合わせた巨大構造
- 体験:外観は複雑で荘厳、内部に入ると異世界空間に迷い込んだ感覚に
「人間の手では到底つくれない建築」を前に、テクノロジーと造形美の可能性を強く感じました。
注目作品②|ディムート・シュトレーベ《シュガーベイプ》
ドイツ人アーティスト、ディムート・シュトレーベによる作品。なんと「ゴッホの耳」を再現しています。
再現方法
- ゴッホの父系・母系子孫のDNAを提供
- ゴッホ生前の肖像写真+玄孫の頭部スキャンをもとに解析
- バイオアートとして耳の形を再現
会場では耳に話しかけるマイクが設置されており、振動で何かが伝わる仕組み。
時空を超えてゴッホと対話するような、不思議な体験でした。
友だちと行くならゴッホに話しかけてる写真とか撮るのも面白いかも!
注目作品③|森村泰昌《肖像画(ゴッホ)》
そう、これはゴッホの自画像のように見えますが、実は森村泰昌さんがゴッホに扮したセルフポートレート作品。
作家について
- 森村泰昌は「美術史上の人物に扮する」セルフポートレートで知られるアーティスト
- ゴッホだけでなく、数多くの名画・人物を題材にしている
- 大阪には自身の美術館「モリムラ@ミュージアム」を持ち、企画展開催時のみ金土日で開館
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森村作品は面白く、深い。自画像を追求するアーティストならではの著書も多く出版されています。
まとめ
「未来と芸術展」は、未来のテクノロジーと人間の創造力を同時に体験できる企画でした。
- ハンスマイヤーのアルゴリズム建築
- シュトレーベのバイオアート(ゴッホの耳)
- 森村泰昌のゴッホ肖像
いずれも「未来」と「人間性」の境界を問い直す作品であり、強烈に記憶に残りました。
森美術館は常に挑戦的な企画展を打ち出しています。次の展覧会も楽しみですね。
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ABOUT ME

芸術で日常や旅が楽しくなるライフスタイルブログ。
アート巡り・建築探訪・バレエなど芸術鑑賞が好き。
美術館巡り歴は0歳から。社会人になってからの通信制美大経験有
美しい作品・空間を求めてどこまでもおでかけするよ。