展覧会

内藤廣「なんでも手帳と思考のスケッチ」展@紀尾井清堂

内藤廣 紀尾井聖堂
naomiracleart

こんにちはNAOMIです。今回は念願の紀尾井清堂へ行ってきました。

建築って、こんなに“心に静けさ”をくれるものなんだ。

千代田区・紀尾井町の一角に、そっと佇む「紀尾井清堂」。
その扉を開けた瞬間、私はすっと静かな空気に包まれた。
今回訪れたのは、建築家・内藤廣さんの展覧会
「なんでも手帳と思考のスケッチ」

この建物自体が、“目的がない”ことを前提に設計されたという。
だけど、その曖昧さこそが、観る側にそっと自由を返してくれるようで。
そこに展示される手帖で人生をのぞき見ているような気持ちになっていた。

✔️建築そのものが展示作品のような空間

1Fに広がるのは、〈東日本大震災への鎮魂〉の展示空間
光を抑えた静謐なフロアには、人工的な音がほとんどない。
杉の型枠のコンクリート、横から射し込む光…。
建築そのものが“祈り”のように感じられる場所だった。

上の建築空間が注目されがちではあるもののこちらも息をのむ空間。

✔️40年分の能率手帳が語る、建築家の思考

3〜5Fでは、内藤さんの手帳・スケッチ・記録が一気に展示されている。
びっしりと書き込まれた「なんでも手帳」は、建築の種や日常の悩み、
ちょっとした言葉の断片までもが残された“思考の軌跡”。

中には、スケッチや設計前のメモも。
建築が「感情や気配」から生まれていることが、ひしひしと伝わってくる。
40年分の重みはあるのに、不思議と親密な感覚だった。

✔️予約不要・入場無料。けれど、ひとつだけ注意したいこと

この展覧会は事前申し込み不要&入場無料
ふらりと立ち寄っても、建築と対話できる空間が待っている。

ただし注意点がひとつ。
館内は床をとても大切にしているため、ヒールや金属付きの靴など「床を傷つける可能性のある靴」はNG
音を立てず、そっと歩くことがこの空間にはよく似合う。

【展覧会情報】

建築家・内藤廣「なんでも手帳と思考のスケッチ」

  • 会期:2025年7月1日(火)〜9月30日(火)
  • 会場:倫理研究所 紀尾井清堂(東京都千代田区紀尾井町3-1)
  • 開館日:火・木・土曜(※8月12日・14日・16日、9月23日は休館)
  • 時間:10:00〜16:00(最終入館15:30)
  • 入場料:無料/予約不要
  • アクセス:東京メトロ 永田町駅または赤坂見附駅より徒歩圏内
ABOUT ME
NAOMI
NAOMI
アート・建築巡りの人
芸術で日常や旅が楽しくなるライフスタイルブログ。 アート巡り・建築探訪・バレエなど芸術鑑賞が好き。 美術館巡り歴は0歳から。社会人になってからの通信制美大経験有 美しい作品・空間を求めてどこまでもおでかけするよ。
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