富山・高岡】能作本社工場で錫の鋳物体験|IMONO KITCHENカフェ&ショップも満喫

富山・高岡の「能作」で錫の箸置きづくり体験に挑戦!工場見学の予約方法や所要時間、カフェ「IMONO KITCHEN」の感想、ショップ・アウトレット情報もまとめました。所要30分・子連れ◎。体験後は錫器のカフェ&ショップへ直行。
今回は、富山観光の一環で能作を訪れ、錫の箸置きづくり鋳物体験に挑戦したので、その内容もレポートします♡
能作本社工場とは?(歴史と観光スポットとしての魅力)

富山県高岡市にある能作本社工場は、2017年に移転オープンした比較的新しい施設です。
高岡といえば、銅器や鋳物といった伝統工芸の街として全国的に有名。その中でも能作は100年以上の歴史を持つ錫工芸のトップメーカーとして知られています。
工場の敷地内には、錫製品を販売するショップや、実際に錫の器で料理やドリンクを楽しめるカフェ「IMONO KITCHEN」も併設。
工場見学や鋳物体験を通じて“ものづくりの現場”に触れられるため、単なる観光地というより 「体験型の産業観光スポット」 として人気を集めています。
錫の鋳物体験レポ|箸置きづくり30分コーナー
私が参加したのは人気の「錫の箸置きづくり」体験。所要時間は30分ほどで、観光の合間に気軽に楽しめるのが魅力です。
短時間ながら、実際に砂型に触れたり研磨したりと、本格的な鋳物づくりを味わえる貴重な機会でした。
体験の流れ(予約・所要時間・料金)


体験は事前予約制。公式サイトや電話から申し込め、開始時間は11:00/13:00/14:00/15:00/16:00の計5回。旅行スケジュールに合わせやすいのが便利です。
料金は約1,000円と手頃。内容は以下の流れでした。
- 砂型に模様をつける
- 高温の錫をスタッフが流し込む(安全面に配慮)
- 錫が固まったら型を外し、表面を研磨
- 刻印を入れてオリジナルの仕上げ
初心者でもスタッフが丁寧にサポートしてくれるので安心。完成した箸置きは、錫特有の上品な輝きを放ち、食卓で使うたびに旅の思い出がよみがえります。
※90分コースではぐい呑みや小皿づくりもあり、よりじっくり楽しみたい方におすすめです。
子連れ参加はできる?注意点も紹介
能作の体験プログラムは小学生以上が対象で、未就学児の場合は保護者同伴で参加を相談できます。実際に訪れたときも子ども連れの家族が多く、砂型作りに夢中になる姿が印象的でした。
ただし注意点もあります。
- 高温の錫を扱う工程はスタッフが担当するため安全面は心配なし
- 作業場は火や金属を扱うためベビーカーは不可
- 小さな子連れなら待ち時間用に軽食や本を用意すると安心
30分のプログラムは集中力を保ちやすく、子どもでも飽きずに楽しめる内容でした。
工場見学は予約必須(私が体験できなかった理由も)
能作の工場見学は、無料で約30分。
錫製品ができるまでの工程をガイド付きで見られるのが魅力ですが、日曜・祝日は休み、土曜も不定休 のため要注意です。
私自身はスケジュールとタイミングが合わず、今回は工場見学を体験できませんでした。
ただし、待ち時間に展示スペースを見学でき、壁一面に並ぶ約2,500個の木型コレクションは圧巻。まるでアートのようで、見学できなくても十分に見ごたえがありました。
👉 これから訪れる方は、カレンダーで事前に見学可能日を確認し、必ず予約しておくことをおすすめします。
工場併設のカフェ「IMONO KITCHEN」でひと休み



H2 カフェ「IMONO KITCHEN」でランチ&スイーツ
能作本社工場に併設されたカフェ「IMONO KITCHEN」は、木の温もりと大きな窓から差し込む自然光が心地よい空間。
ここでの一番の特徴は、料理やドリンクが能作の錫製の器で提供されることです。
私がいただいたアイスコーヒーも、錫のカップに注がれて登場。
熱伝導率が高い錫のおかげで、飲み物全体がすぐにひんやりと冷たくなり、普通のグラスよりも口当たりがまろやかに感じられました。
また、錫の器には「水を浄化する」「飲み物の酸味を和らげる」といった効果があると言われています。
実際にコーヒーを飲んでみると角が取れたように味わいが柔らかく、器ひとつで体験がこんなにも変わるのかと感動しました。
軽食やスイーツも用意されているので、体験や見学の合間に立ち寄るのにぴったり。
観光で訪れるなら、ぜひこのカフェもセットで楽しむのがおすすめです。

ショップのアウトレット商品をお買い物
体験とカフェの後は、工場に併設されたショップへ。
店内には能作の代表作であるタンブラーやぐい呑み、花器、インテリア雑貨などがずらりと並びます。
高岡銅器の伝統技術を生かした錫製品はどれも洗練されていて、贈り物や記念品としても人気。
さらに見逃せないのがアウトレットコーナー。
職人による手仕事のため、ごくわずかな歪みや色ムラがある“わけあり品”が20〜50%オフで販売されています。
私が訪れたときもマグカップや小物類が並んでいて、「欲しかったけどちょっと高くて…」と思っていたアイテムを手に取るチャンスでした。
実際に購入した箸置きは自作の体験品とはまた違い、プロの仕上げならではの美しい輝き。毎日の食卓に取り入れると、特別感がぐっと増します。
👉 普段は高価で手が出しにくい能作アイテムも、アウトレットなら旅の記念やお土産として気軽に購入できます。

ふるさと納税にも発見!
展示スペースも必見|木型コレクションは圧巻
工場の待ち時間や体験前に立ち寄れる展示スペースも見ごたえ十分。
エントランスでは富山の祭りや観光を映すプロジェクションマッピングが上映されており、旅の雰囲気を盛り上げてくれます。
特に圧巻なのが、鋳物づくりに使われる木型コレクション約2,500点。
壁一面に並ぶ姿は、まるでアートインスタレーションのような迫力で、思わずカメラを向けたくなる光景でした。
ものづくりの歴史を肌で感じられるこの展示は、工場見学や体験が目的でなくても一見の価値ありです。
能作の他店舗(東京・金沢でも購入可能)
本社工場まで行けない方は、直営店舗をチェックするのもおすすめです。
- 金沢店:香林坊大和6階(10:00〜19:00)
- 東京店:日本橋髙島屋S.C.新館(10:30〜20:00)
いずれも体験や工場見学は行っていませんが、定番のタンブラーやぐい呑みなどの錫製品を購入できます。
特に金沢店は観光ルートに組み込みやすく、「高岡まで行く時間はないけど能作の商品に触れてみたい」という人にぴったりです。
アクセス・基本情報まとめ
- 所在地:富山県高岡市オフィスパーク8-1
- 営業時間:10:00〜18:00(カフェLO 17:30)
- 定休日:年末年始(工場見学は日曜・祝日休、土曜は不定休)
- 工場見学:30分・無料(要予約)
- 体験プログラム:30分コース(箸置きなど 550〜1,100円)/90分コース(ぐい呑みなど 3,300〜4,400円)
- 予約方法:公式フォーム・電話(0766-63-0001)
- アクセス:北陸新幹線「新高岡駅」から車・タクシーで約10分、富山駅から約40分
- 駐車場:無料(普通車32台)
👉 カーナビでは「能作 本社工場」ではなく住所検索が確実です。2017年に移転しているので注意!
能作は観光+ものづくり体験にぴったり
能作本社工場での鋳物体験は、観光以上に“ものづくりの楽しさ”を体感できる特別な時間でした。
短時間でも自分の手で錫製品を仕上げる体験は忘れられず、完成した箸置きを食卓に並べるたびに富山の旅を思い出します。
カフェで錫の器に触れ、ショップでお気に入りのアイテムを購入すれば、旅の思い出が日常生活にも続いていきます。
子どもから大人まで楽しめる内容なので、家族旅行・カップル旅・友人同士の観光にもおすすめです。
富山観光と合わせたい宿泊エリア
能作の体験は30〜90分とコンパクトなので、観光と宿泊を組み合わせるのがおすすめです。
- 高岡エリア:能作や瑞龍寺など市内観光に便利。移動が少なく子連れ旅にも安心。
- 富山駅周辺:新幹線を利用する人に最適。夜は駅前で富山の海鮮グルメを堪能できます。
- 金沢エリア:兼六園や21世紀美術館と合わせて1泊2日で工芸旅が叶う。
参考情報・リンク: