フランス人アーティストクリスチャン・ボルタンスキー氏が2021年7月14日逝去されました。享年76。がんだったそうです。心よりご冥福をお祈りいたします。
生と死について深く考えさせられる作品が多いクリスチャン・ボルタンスキー氏。そんな素敵なアーティストがなくなられたことはとても寂しく、もっと作品をみたかったなとちょっと悔しい思い。
なんと2022年春に宮城県南三陸町に開館予定の震災伝承施設にて、展示制作を行うことが決まっていたそうです。聞くほど残念なお話。
クリスチャン・ボルタンスキーといえば二年前の大回顧展「クリスチャン・ボルタンスキー − Lifetime」が記憶に新しい方も多いのではないでしょうか。
クリスチャン・ボルタンスキーとは
クリスチャン・ボルタンスキー
1944年パリ生まれ。映像、写真、絵画、彫刻、マルチメディアインスタレーションなど、多彩な表現方法で「生と死」の問題を扱う。自身の過去の再現を試みるほか、ビスケット缶、キャンドル、また何千枚もの写真、古着、名前などを用いて、無名の個人を記憶に留め、人間存在の重要さと儚さ、消滅を表現する。各国の主要美術館で展示を行い、ドクメンタ(72、77)、ヴェネチア・ビエンナーレ(75、80、93、95)、越後妻有トリエンナーレ(2000、03、06、09)など国際展にも多数参加。フランスを代表する現代アーティストである。
https://benesse-artsite.jp/art/boltanski.html
高松宮殿下記念世界文化賞も受賞されています。
https://www.praemiumimperiale.org/ja/laureate/laureates/boltanski
日本でクリスチャン・ボルタンスキー作品
ベネッセアートサイト直島
https://benesse-artsite.jp/art/boltanski.html
ベネッセアートサイト直島の心臓音のアーカイブはまだ日本でも触れられる作品ですね。
クリスチャン・ボルタンスキーは人々が生きた証として、心臓音を収集するプロジェクトを2008年から展開しています。
「心臓音のアーカイブ」は、これまで氏が集めた世界中の人々の心臓音を恒久的に保存し、それらの心臓音を聴くことができる小さな美術館です。ご自分の心臓音をここで採録することもできます。
https://benesse-artsite.jp/art/boltanski.html
心臓音のアーカイブショップではトートバッグやレターセットが売っています。
今すごくほしいと思ってしまいます。
https://benesse-artsite.jp/art/la-foret-des-murmures.html
豊島、ささやきの森公開当初のクリスチャン・ボルタンスキー氏のアーティストトーク。
https://benesse-artsite.jp/story/20160729-625.html
https://www.echigo-tsumari.jp/
越後妻有大地の芸術祭
こちら「最後の教室」は2021年10月31日までの土日祝のみ公開とのこと
https://www.echigo-tsumari.jp/art/artwork/the_last_class/
宮城県南三陸町については続報待ちです。