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【金沢21世紀美術館】「すべてのものとダンスを踊って―共感のエコロジー」徹底レポ

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2024年11月2日(土)~2025年3月16日(日)開催

金沢21世紀美術館


金沢21世紀美術館で2024年11月2日から2025年3月16日まで開催されている展覧会「すべてのものとダンスを踊って―共感のエコロジー」。


現代アートを通じて、自然や社会とのつながりを見直すきっかけになるユニークな展示が体験できます。

今回は実際に足を運んでみて、印象深かった作品や美術館の楽しみ方、周辺観光の情報もあわせてご紹介。金沢旅行を予定している方やアートに興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください!

1. 「すべてのものとダンスを踊って―共感のエコロジー」とは?

本展「すべてのものとダンスを踊って―共感のエコロジー」は、現代アートを通じて〈自分と世界〉のつながりを見つめ直すことをテーマにした大規模な展覧会。タイトルの通り、思わず身体が“踊り”だしてしまいそうな作品やインスタレーションがそろっています。

  • 会期:2024年11月2日(土)~2025年3月16日(日)
  • 会場:金沢21世紀美術館
  • 開館時間:10:00~18:00(金・土は20:00まで)
  • 休館日:月曜日(※一部例外あり)、年末年始
  • 料金:一般 1,400円(WEB予約 1,100円)/大学生 1,000円/小中高生 500円/65歳以上 1,100円
  • 所在地:〒920-8509 石川県金沢市広坂1-2-1
  • アクセス:金沢駅東口から「兼六園シャトルバス」または「城下まち金沢周遊バス」で約15分、「広坂・21世紀美術館」バス停下車すぐ
  • 車の場合:周辺の駐車場を利用(美術館併設駐車場は混雑する場合あり)

最新の開館日や料金変更などは、必ず公式サイトをご確認ください。

2. 金沢21世紀美術館 基本情報

金沢21世紀美術館は、ガラス張りの円形建築が特徴的な現代アートの拠点。
建物を設計したのは、建築ユニット「SANAA(妹島和世+西沢立衛)」。館内に入ると、外と内の境界が曖昧になるような不思議な空間体験ができます。

庭やスイミングプール(作品)など屋外にある作品も見どころ多数。

円形のフォルム × ガラス壁 → 光や景色を自然に取り込む設計

展示室が大小さまざま → 作品によって鑑賞スタイルが異なります。

3. 実際に行ってみた感想・見どころ

空間そのものが「踊って」いる感覚

会場へ入ると、展示作品と美術館建築が一体化しているような、不思議な感覚を味わえます。ガラス越しに差し込む自然光や、床・壁の曲線が作品と融合し、まさに「ダンスを踊っている」よう。

  • 写真撮影OKなエリアも多いので、SNS映えするようなショットを狙うのも◎
  • 作品ごとに体験型の仕掛けがあるため、時間に余裕をもって回るのがおすすめです。

心に残った作品:PNAT《トーキング・ゴッド》

特に印象に残ったのは、イタリアの研究グループPNATが手がけるインスタレーション《Talking God(神と話す)》。
ステファノ・マンクーゾ教授(国際植物神経生物学研究所[LINV])の研究成果をもとに、金沢の神明宮にある樹齢約1000年の大ケヤキから生体信号をリアルタイム受信。その“鼓動”のような光の変化を会場モニターに映し出しています。

  • 植物に知性はあるのか? という問いかけとともに、自然界と人間界の境界線が揺らぐ体験を味わえる作品。
  • 「植物の声」を可視化することで、まるで樹木と対話しているような神秘的な空間になっていました。

4. 展覧会が投げかけるメッセージ

共感のエコロジー」というテーマは、環境問題だけでなく、私たちの日常や人間関係にも広くつながっています。展示を通して強く感じたのは、自分も含めて“世界の一部”であるという意識。

  • 自然・社会との共生をどこか漠然と考えていた人にも、アートを通じて体感し、行動や考え方を変えるきっかけになりそう。
  • 美術館を出た後も、街中の風景がちょっと違って見えるかもしれません。

5. 金沢21世紀美術館を最大限楽しむコツ

5.1 建築そのものがアート!

円形ガラス張りのデザインは、ただ歩いているだけでも驚きの連続です。

  • 壁や床に映り込む外の景色が作品と溶け合い、自然光が作品を刻一刻と変化させます。
  • 屋外スペースや中庭に出ると、館内とはまた別の角度で建物を楽しめます。

建築家ユニット「SANAA」の魅力とは?

金沢21世紀美術館を設計したのは、建築家ユニットSANAA(妹島和世+西沢立衛)。世界的にも高い評価を受け、プリツカー賞(建築界のノーベル賞)を受賞した実績を持ちます。
円形をベースにした独特のフォルムや、館内外をガラスで仕切る設計は、「街との境界をできるだけ曖昧にする」というSANAAならではのアプローチ。外光や周辺風景が作品や人々の動きと溶け合い、まるで建物全体が“アート”として呼吸しているような体験が味わえます。
今回の「すべてのものとダンスを踊って―共感のエコロジー」展も、この開放的な空間設計が相まって、作品と鑑賞者、さらには街の風景までが一体となるような不思議な魅力を生み出していました。

5.2 周辺観光との相性も抜群

美術館のすぐ近くには、兼六園やひがし茶屋街といった人気観光スポットが点在。

  • 兼六園:季節によって表情が変わる日本庭園。冬の雪吊り、春の桜、夏の緑が美しい!
  • ひがし茶屋街:レトロな街並みで金箔ソフトや和雑貨めぐりが楽しめる。

アート鑑賞とセットで散策すると、金沢旅行がより充実します。

6. 事前に押さえておきたいポイント

6.1 チケットは事前予約がおすすめ

  • チケット料金:一般1,400円(WEB 1,100円)、大学生1,000円、小中高生500円、65歳以上1,100円
  • WEB購入しておくと、入場がスムーズ。特に週末や連休は混雑しやすいので要注意!
  • 公式サイトから最新の予約状況をチェックしましょう。

6.2 アクセスと所要時間

  • アクセス:金沢駅からバスで約10~15分、「広坂・21世紀美術館」バス停下車すぐ
  • 所要時間:展覧会鑑賞には少なくとも1~2時間は確保したい。
    • 建築鑑賞や周辺散策を含めるなら、半日~1日かけるのがベスト。
    • 徒歩圏内に兼六園や近江町市場もあるので、街歩き+美術館のセットプランが人気。

7.「すべてのものとダンスを踊って―共感のエコロジー」で広がる世界

私にとって、この展覧会はアートを楽しむだけでなく、自分と世界のつながりを再確認できる場でした。インパクトのある作品から静かに語りかける作品まで、多様なアプローチがあるのも魅力。
金沢観光が初めての方も、すでに何度も訪れている方も、新鮮な驚きと感動を味わえると思います。ぜひ「共感のエコロジー」を体感し、自分だけの“ダンス”を見つけてみてくださいね。

8. 関連リンク・参考情

追記:実際に行かれた方の感想や、これから訪問予定の方の質問などがありましたら、コメント欄やSNSでお気軽にどうぞ!

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NAOMI
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アート・建築巡りの人
芸術で日常や旅が楽しくなるライフスタイルブログ。 アート巡り・建築探訪・バレエなど芸術鑑賞が好き。 美術館巡り歴は0歳から。社会人になってからの通信制美大経験有 美しい作品・空間を求めてどこまでもおでかけするよ。
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